せどりで利益を得るためにジャンクギターを仕入れたらいいとは聞くけど、どこを見て買うか、どう判断するのかわからないですね。
値段が安い方がいいけど、売れなかったら困るし・・修理できるかどうかわからないしなあ。。。
という人も多いのではないでしょうか。
今回は、フリスコ(FRISCO)のストラトタイプを購入したことを通して、ジャンクギターを仕入れる際の注意点をご紹介したいと思います。
フリスコのストラトタイプ
ハードオフに格安で売ってました。型番は不明、多分メイドインジャパンと思われます。
ヤフオクでもたまに見かけるメーカーなので名前は知っていましたが、実物を見るのは初めてでした。
ストラトタイプでネックはメイプル、ボディの色はタバコサンバースト。
値段はナイショ、だけど写真に値札が写っているかもしれません。
いつものジャンクコーナーで見つけたこのギターは、「音が出ません」とシールが貼ってありました。
ジャンクギターを選ぶ基準
ネックの状態
ジャンクギターを購入する際の基準で、最も大切なのは、ネックの状態です。
特にネック折れ修理済みとか、ネック木部に達しているようなヒビのあるものは購入しないようにしています。
ネック折れは修理済みだったとしても、再度折れる場合があるからです。
また、ネックのヒビが木部にまで達しているようなものは、今後、ヒビがどんどん進行して最終的にネックが折れる可能性があります。
単に塗装割れの場合もありますが、その場合は見た目だけの問題なので、気にならなければ購入いただいても大丈夫でしょう。
また、ひどいネックの反り、ネックの元起きなども除外します。
元起きって? >> エレキギター用語辞典「元起き(ハイ起き)」
ジャンクとはいえ楽器です。
いくら電気系統を修理しても、ネックの状態が悪かったら、音がビビったり音詰まりして、演奏することにストレスを感じます。
ネックに問題があるものは、なるべく避けるようにしましょう。
ネックの反りの確認方法
弦が張ってある場合
左手で1フレット、右手小指で17フレット付近(ネックジョイント付近)を押さえて、あいている右手親指でその中間付近の弦をタップしてみます。
弦とフレットの間にすき間が少しでもある場合、タップしたら音が鳴りますが、この場合は順反りといえます。
順反りって? >> エレキギター用語辞典「順反り(じゅんぞり)」
弦をタップしても音が鳴らず、明らかに弦とフレットがひっついている場合は、ストレートから逆反りといえます。
逆反りって? >> エレキギター用語辞典「逆ぞり」
この方法によって、ネックの色々な箇所の反りを確認することができます。
弦が張られていない場合
弦を張って確認するのが一番よいのですが、お店で弦を張ることはできませんし、金属の定規で確認することもできません。
この場合は、ネックをヘッド部分からジョイント部分に向かってのぞき込みます。
ナット付近からブリッジ付近を一直線上にのぞき込むことで、ネックの反りを目視で確認することができます。
ブリッジ側からも同じようにのぞき込んで、色々な角度からネックの反りを目視で確認します。
最初は難しいですが、沢山チェックしていくうちにわかるようになってきますよ。
今回のギターはネックには問題ありませんでした。
フレットの状態
次に気を付けるのはフレットです。
弦が張っている場合は、弦の真下のフレットの状態を確認します。
ここがあまりにも摩耗しているものは購入しません。なぜなら、フレットの高さ調整(すり合わせなど)をした場合、かなり削ることになるからです。
また、軽い調整くらいのすり合わせならともかく、がっつりとすり合わせをする技術も根気もありません。
同じく、フレット浮きや、一部だけ極端に摩耗しているものも避けたいところです。
ここまでクリアしても、まだ購入までの第一段階です。
購入までのハードルがかなり高いように思われるかもしれません。
でもジャンクコーナーで売られているエレキギターの半数は、これらの条件を満たしています。
なので、購入する際は、沢山あるうちのどれか1本が条件を満たしていたらいい、というくらいの気持ちで、その中で一番よいものを購入されるのがいいと思います。
ジャンクでも割と状態がいいものがたくさんありますよ。
各パーツの状態
次はパーツの欠品と傷などのチェックです。
ジャンクギターを購入するとき、ギター本体の価格より欠品している部品の購入代のほうが高くなっていまうと、何か納得できない気がしませんか?
例えばギター本体が800円なのに、欠品のピックアップ代が2,000円とか、なんだか負けたような気がしてもやもやします。
今回のフリスコは、裏ブタなし、ノブなし、アームもなし、とジャンクによくあるパターンですが、その他の部品はそろっているので、本体の値段とのバランスも考えてこの程度ならいいだろうということで、購入しました。
当然ネックとフレットの状態も確認済みです。多分大丈夫でしょう。
汚れの状態
ジャンクギターでピカピカで汚れがないものはほとんどありません。
汚れがなく綺麗なのに安く売られているものは、当たり前ですが新品の状態でも安価なギターです。
たまに部品の欠品もなく、お買い得で綺麗な当たりの個体がある場合もありますので、そんな時は練習用ギターとして購入されるのがいいかもしれません。
しかし、せどりをする場合はそのようなギターはあまりお勧めできません。
なぜなら利益がほぼでないからです。
できるだけ安く買って高く売るのがせどりの基本です❣
せどりではなく、自分で使用するギターを購入する分には、安く手に入れられますのでよいでしょう。
ジャンクコーナーでは、見るからに汚れがひどく触るのもためらうようなものが、安く売られています。
汚れがひどいことと、古いということは、同じではありません。
古いものでは保存状態が悪すぎて、木部の強度が損なわれているものもありますので、注意が必要です。
汚れと古さのバランスや、自分の許容範囲も考えながら購入を判断しましょう。
落とせそうな汚れかどうかがポイント。
ついでに経費削減
購入を決めたら、お店のレジで、「プチプチとかで包装してもらうことできますか?」と尋ねてみてください。
ほとんどの場合、無料で簡易包装してもらえます。
有料の場合でも、50円程度なので、お願いするようにしています。
自宅へ持ち帰ったら、プチプチをなるべく破らないよう注意しながら、丁寧にテープをはずします。
このプチプチは、後日、ギターを発送するときのクッション材として再利用すると、少しでも経費を抑えることができますよ。
まとめ
ここまで、ジャンクギターを仕入れるための注意点について、説明してきました。
ほかにも選ぶ基準として、メーカーや年代等があると思いますが、それについてはまた別の記事でご紹介したいと思います。
では次回は、分解と清掃について解説しますので、お楽しみに。
ストラトと言えばフェンダー
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