妻のブログの1ページを借りて、不定期で趣味のギター話をしていきます。
お好きな方、一緒に語りましょう。
マルハギターとの出会い
初めて聞くメーカー
とある休みの日、いつもの楽器屋を物色していると、ひときわ目立つ古いアコギに目が留まりました。
こんなに古くて汚れていたら、ジャンクコーナーにあるのが普通ですが、他のきれいなギターと一緒に飾られていました。
値段は内緒ですが、通常私が買ってもいいかなと思う金額の倍はする。
エレキがメインの私にとっては珍しい、12弦アコースティックギター!!
弦の貼り方はめちゃくちゃで、弦自体も少なく見積もっても20年は交換されていないんじゃないろうか、しかもサウンドホール内ではカタカタ音がする。
何か入っている??
埃はすごいし、錆もすごい。
メーカーはなんと「Maruha!!!」って、知らないです!
マルハって、缶詰とかソーセージのマルハニチロ?
誰が買うのだろう?こんな汚いもの。しかも知らないメーカーだし・・
と思い、他に気になるギターもなかったので、いったんお店を後にしました。
どうしても気になる、なんだか気になる、あの12弦
お店をでてしばらくしてから、頭の中でぐるぐる思考が止まらなくなり、たまらずスマホで検索。
少ない情報から、やっぱりあのマルハニチロのマルハであることが判明しました。
マルハギターの歴史
マルハギターは、福岡県久留米市で創設された会社で、1970年代に倒産しました。
創設したのは橋本文男さんという方で、戦時中、戦闘機の開発をしていたそうです。
サウンドホール内にはラベルが貼ってあり、Maruha GUITAR の文字が。
№683というのはギターの型番、ラベルの下に70A21とあるのは、1970年1月21日に製造したということのようです。
Aというのは、月を表していて、1月がA、2月がB・・・なのだそう。
意外にも、あの世良公則さんの初めてのギターはマルハギターだったとのこと。
購入してみた
調べれば調べるほど、激レアであることは間違いないようです。
これは面白い! 欲しい! 買わなければ!
で、Uターン。
大体こういうときは、戻っても売れてしまってるんだよな~ と、心配しながらお店へ到着。
店員に2度目のいらっしゃいませを言われ、すぐさまマルハギターがあった場所へ。
ありました! 堂々とお店の壁に掛けられたままでした。
すぐさま、マルハギターを手に取りレジへ。
店員から、「少し汚いですが、専用のハードケースがついてますので、持ってきますね。」と、持ってきたハードケースは、触るのもためらうひどい汚れが・・・
ハードケースの外側の写真は撮り忘れましたので汚さが伝わりませんが、ギター本体だけの値段だと思っていたので、ちょっとお得感がありました。
でも、それにしても汚いケースだなあ・・・拭いたら何とかなるのかな。
得したのか損したのか、何が何だか??? という感じでしたが、珍しいギターでしかも12弦を入手し、ほくほく顔で自宅に帰りました。
12弦アコースティックといえば、
・Bon Jovi Wanted Dead or Alive
・Extreme Hole Hearted
・Eagles Hotel California
が弾ける(正しくは練習ができる・・です)
購入時のギターの状態
ネックについて
弦は緩めず張った状態で、今まで放置されていたと思われる。
でも、ネックのそりもほぼなくて、ほんの少し順ぞり程度。
トラスロッドがあればいいのですが、この時代のギターにトラスロッドはあるのでしょうか? なんかそれらしい位置にトラスロッドカバーがついています。
でも、カバーには「Rainforced Neck」と書いてあります。
以前どこかのWebサイトで、「トラスロッドではなく、鉄の棒が入っていただけ」というのを見たことがあります。
このギターはいかに?
ボディについて
ひどい打痕もなく、擦り傷はありますが、内部の木材もしっかりと接着しています。
弦の張力にも耐え、ボディはほぼまっすぐ、奇跡です。
ブリッジの浮きもなく、本当に作りがいいというのが実感。
金属部全般について
残念なことにペグが非常にかたい。回らないペグが数か所。
調整やグリスで何とか対処できるでしょうか。
フレットの段べりもほぼありません。しかし、金属部は錆の上にタバコのヤニのコーティング。
磨いてきれいになるのでしょうか。51年間の汚れですから。
塗装について
ツヤがなく、おそらくタバコのヤニと埃の層、これをどう落とすか。
51歳のギターですから、全体的にビンテージ感は100点満点。
果たして磨いてきれいになるかな?
あまり変わらなくてもビンテージということでOKとしますか・・
まとめ
これから、清掃、整備点検を始めます。
こまめに写真を撮ってアップしたいと思いますが、途中の写真が足りずに「購入時」の次にいきなり「完成」の写真、となるかもしれません。
アコギはあまり詳しくないので、詳しい方、いつでも教えていただけましたら幸いです。
コメント
コメント一覧 (5件)
それは凄いレア物でしたね!
12弦というだけでもレアに感じるのに・・・。
でも気になったものに背を向けて一旦去っても結局、買ってしまう宿命は何か分かる気がします笑
これを機にマーチンの12弦検索してみたら恐ろしい額でした・・・
Yoshiminさんの旦那様が弾いていらっしゃる12弦の動画を視聴させていただきましたが、やはり音に厚みというか豊かさを感じさせていただき、とても興味が湧きました。
私自身、ギター初心者アコギ派で全然弾けないのに衝動買いした新品マーチンアコギを一つ持っているのですが、楽器はピンからキリという言葉を体感致しました。
初心者ながらに弾けるものを演奏しても音が全く違う。
そして、一緒に聴いていた嫁もとっても音が綺麗と言っていました。
同じ職場の元バンドマンが丁度、職場で演奏する行事があって貸してみたらこのギターすげえいい!と感動してくれました。
その方が言っていたのですが、ギターは弦を押さえる左手より弾く右手の方が難しいと。
それはソロギターの練習をしていても痛感します。
最近は低音弦程、弾き加減で変に演奏を損ねてしまうように感じます。
ちなみに気になったのですが、その12弦ギターはこれからも所持されるんですか?
それともせどりで?
Janさん、コメントありがとうございます。
旦那が是非にというので、旦那からのメッセージをのせますね。
*****************************************************
マーチンのアコギ!!すごいですね。
若いころにショーケースに入ったマーチンを憧れの目で見ていたことを思い出します。
うらやましい×100です。私も弾いてみたいです。
ギターの練習には終わりはありませんので頑張ります。色々と教えてください。
マルハギターはせどりに出すことは今のところは考えていませんが、
いつか大切に使ってもらえる方にお譲りできればいいなと思っています。
by Yoshiminだんな
初心者ながらに語ってしまいましたが、メッセージ、ありがとうございます!
私より旦那様にこのマーチン(DRS2)を弾いていただきたいぐらいですし、師事したいぐらいです(T_T)
まだ初心者な上、住環境の関係上、このギターで練習するわけにもいかず、YAMAHAのSLG200Sというサイレントギターで普段、練習しています。(何故、マーチン買った・・・と突っ込まれそうな話ですが)
サイレントギターはボディが枠部分しかなく生音が普通のアコギに比べ、全然響かないので練習用には最適なのですが、ヘッドホン等をつければきちんと響いたアコギ音が聴けますし、勿論、アンプに繋げればちゃんと音が出せるというとても斬新なギターで感動しています^_^
(クラシックギター版のサイレントギターもあるみたいですね)
確かに楽器は奥が深すぎて練習に終わりはありませんね。
頑張ってコツコツと精進して参りたいと思います!
気になって購入され、手掛けられたマルハギターの良さをこれからも存分に味わって下さいね^_^
手放されるのは寂しい気もしますが(^_^;)
記事を読ませていただき、旦那様はギターがほんとにお好きで大切にされていると感じました。
旦那様に手掛けられるギターは幸せですね!
はじめまして.
マルハ12弦№682というモデルを持っています.
8歳ほど年長の方からいただいたものでご購入された№683との主な違いは写真で見る限り,ヘッドとナットカバーにロゴが入ってないこと,指板上のポジションマークがドットであること,ペグツマミの形状,ブリッジ側のピン配列が直線2列であることです.製造年月をあらわす記号は入っていませんでした.
おそらく683は682の後継なのでしょうね.
友人に貸していたらブリッジの剥がれが発生しリペアに出したところ保管中は弦をペグで1/2回転ほど緩めておく様にとアドバイスをいただきました.
半世紀前の楽器,お互い末永く楽しめればと思います.
菫力さん
はじめまして、コメントありがとうございます。
マルハギターについての情報がほとんどありませんので、№692についての情報、とても興味深いです。
うちの旦那は保管するとき、弦をだるんだるんに緩めていましたが、緩めすぎもよくないかもしれませんね。
有難うございます。
同じマルハギターで、しかも12弦というレア物ですので大切にしたいと思います。